瀬戸内オリーブ基金

【活動報告】スポGOMI・豊島産廃跡地見学ツアーの実施

Posted on 2023 年 10 月 2 日 in NEWS

 

9月の活動をご報告します。

 

活動報告① スポGOMIサンポート高松大会

9月3日(日)に高松市のサンポート高松でスポGOMIが行われ、瀬戸内オリーブ基金は協賛として運営に参加しました。

 

「スポGOMI」は、楽しみながらごみを拾うスポーツです。ごみを拾うという社会貢献ながら、ポイントを競う全く新しい競技として全国各地で実施されています。

今回は13チーム90名が参加する大規模な大会となりました。

 

 

サンポート付近はあまりごみが落ちていないように見えましたが、上位入賞のチームは細かいところまで目配りをして拾う、茂みの中をよく見る、公衆トイレの裏側を注意して拾うなどのコツを生かしていました。

 

 

優勝したチームからは、優勝したことも嬉しいが、何より「みんなで拾えて楽しかった」という声が上がりました。

 

 

子どもたちもたくさん参加してくれました。

 

 

瀬戸内オリーブ基金は今年度も香川・愛媛を中心にスポGOMIを実施し、楽しみながらごみを減らす活動を推進していきます。

 

 

活動報告② 豊島島民向け産廃跡地&岡山大学調査地見学ツアー

9月5日(火)に豊島島民向け産廃跡地&岡山大学調査地見学ツアーを行いました。

 

見学者は島民15名と豊島小学校関係者21名(内児童17名)の計36名でした。

プログラムは産廃跡地の見学を行う前半部分と、豊島の植生回復の研究を行う岡山大学調査地見学の後半部分に分かれています。

前半は、豊島産業廃棄物対策住民会議の語り部の方の案内の元、産廃跡地と豊島の産廃問題を伝える「豊島こころの資料館」を見学しました。

 

後半は、瀬戸内オリーブ基金が岡山大学と協力し、豊島の植生回復調査を行う場所のフィールドツアーをしました。

 


豊島で産廃が不法投棄された水ヶ浦という土地はもともとケイ砂(ガラスの原料になる砂)が取れるため、1960年代から砂の採取が行われました。

砂が取りつくされた後、1980年代からはその土地の一部に有害な産業廃棄物が持ち込まれるようになりました。 

水ヶ浦の変遷が分かる動画を作成しました→https://www.youtube.com/watch?v=3eG51dDFE6s

 

瀬戸内オリーブ基金は「ゆたかなふるさと100年プロジェクト」の中で、岡山大学の嶋教授と協力し、砂が取りつくされ攪乱された土地でどのようにすれば植生を元の自然に回復できるのかという調査活動を行っています。

当日はフィールドをみんなで歩きながら、岡山大学の嶋先生のお話を聞きました。

 

一見草が生えて緑が多いように見える土地も、よくよく観察するとごく限られた種類の植物しか生えていない。それは幼木の成長より草の成長が早いため、日の光を草に奪われ木の成長が妨げられているためです。

 

一方で同じ調査地でも、山の斜面の下側など山から土が流出し、表面の土が豊富な箇所では大きな木が育ちます。その足元には草はほとんど生えずに幼木も少しずつ成長していることを確認しました。 

 

 

このことから、草を刈るなどして幼木の成長を助ける介入を行うことが、多様な植生を復活させることに結び付くということがわかりました。

 

表面の土が取られ、植生が撹乱された土地の復活には長い年月がかかること。ほったらかしでは「自然」というものは本当の意味では回復しないということを実際に現場を見ながら学びました。

  

産廃の跡地は現在も地下水の環境基準を達成していないため、住民に土地が返還されるのはいつになるかわからない状況です。

住民の皆さんに産廃跡地の現状を見ていただき、調査地での取り組みを知っていただくことで、将来に向けて一つのアイディアを提供できればと考えています。

 

オリーブ基金として島民向けに行うはじめての見学会ということもあり、反省点も多いですが、これを生かしこのような機会を定期的に設けていきます。

 

  

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